【第46回】母さんが夜なべをしてバッグを縫ってくれた…の巻

この春、娘は幼稚園に通い始めました。

入園を前に、妻は毎晩ミシンをかけたり縫い物をしたりと、準備に忙しい。

ある晩、妻が作ったバッグを見せられました。

既製品と違い、お世辞でも上手とは言えません。

正直に感想を述べると、妻はムッとして、一時間は口をきいてくれませんでした。

数日後、友人が泊まりに来ました。

男二人で深夜に帰宅すると、相変わらず妻はミシンと格闘しています。

友人は妻の作品を見て誉めました。

妻は喜び。「娘に喜んでもらいたくて頑張ったの」と言います。
すると友人は、
「小さい頃、俺も青いガンダムのバッグを作ってもらったよ。あの時のお袋も同じ気持ちだったのかなぁ」と。

私はそれを聞いてハッとしました。
妻が自分の睡眠時間を削り毎日夜なべしていたのは、

全て娘への愛情からだったのです。

ああ、それなのに私は何と無神経なひどいこと言ってしまったのでしょう。

妻よゴメン。そしてありがとう!!

同時に母が私に注いだであろう愛情にも気付かされました。

母さんが夜なべをして手ぶくろ編んでくれた、の世界ですね。

母ちゃん、ありがとう!!

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