まだまだ赤ちゃんだとばかり思っていた娘も、もうすぐ3歳。
ますます女の子らしく成長する姿に、喜びと共に戸惑い、そして時には傷つくことも…。
娘にチューをせがんでも、「クサイ」と拒否される毎日。
妻は「そんなに臭くないよ」と慰めてくれますが、あまり嬉しくありません。
そんなある日、欲望を抑えきれなかった私は娘のホッペに無理矢理チューしてみました。
するとどうでしょう。
娘は泣き叫びながら、妻に「拭いて…」と言うではありませんか。
トホホ…
私の方が泣きたいくらいです。
しかも傷心の私の目の前で、ニヤリと嘲笑を浮かべながら、
これ見よがしに妻のホッペにチューをするではありませんか。
どうやら愛情は一方通行のようです。
青春時代の甘酸っぱい思い出などが、チラリと頭をよぎりました。
妻の前では平静を装いながらも、ブラッシングをがんばったり、シャンプーを変えたりなど、
秘かに対策をしている健気な私です。
そんな私に向かって娘が追い打ちの一言。
「パパのおならクサイ。すごくクサイ。とてもクサイ」
嗚呼、私は「クサイ」の塊なのか…。