【第133回】たのもしい妹対ガキ大将・・・の巻

さて私の子どもの頃はクラスの半分以上の子が習字を習っていました。
私は5才の頃から習字教室に通っていて、さして上手ではないのですが
文字を書くことが嫌いではなくなりました。通っていた習字教室の先生は
当時80才超えのやさしーいおじいちゃん先生でした。
いつもわたしの書いた下手な字にニコニコしながら花丸をつけてくれたものです。

私が10歳になったころその先生が病気を患われて引退してしまい、私と一緒に
通っていた2つ年下の妹は別の習字教室に移ることになりました。

そこの教室には、いわゆる小学生の中でもガキ大将的な存在の悪童たちも通って
いて当時とても気弱だった私は、なるべくその悪童に近寄らないように気をつけ
ていました。ある日、私と妹が席を並べていつものように習字の練習をしている
と、ガキ大将が私に、『おい!そこはいつも俺が座っている席だぞ!!どけよ!!』
といってきたのです。

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