【第134回】たのもしい妹対ガキ大将・・・の巻

気弱な私は、そうかそうかとスゴスゴと道具を片付けようとしました。
すると2つ年下の妹が、なんと「お兄ちゃんのことイジメないでよ!
あんたがあっちに座りなさいよ!!」とガキ大将に一歩も引けをとらないような
啖呵を切ってくれちゃったのです。

その場はまあまあと、先生がでてきて丸くおさまりましたが周囲には少なからず
妹に守ってもらっちゃった、気弱なお兄ちゃん(笑)という印象が浸透していたに
ちがいありません。
思春期にさしかかる微妙な年齢のこの時期です。
恥ずかしいやら情けないやらで立場がないとはこのことです。

その教室には私の当時恋をしていたミドリちゃんも通っていたのに・・・。
ミドリちゃんは事の一部をみていたんじゃないだろうか。
上目づかいにモドリちゃんの様子を見ては、「はあ・・・」とため息をつくわたしでした。

しかしそのおかげか、それ以降一切ガキ大将は私の前には姿を現さなくなったのでした。
ああ情けない。トホホ・・・。

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